vol.6 Just Do It! 動詞映画まつり(2)

katokutai2006-07-28

科学映画特捜隊 vol.6 2006年 夏
Just Do It! 動詞映画まつり
(2) 7月28日 (金) 19:30〜21:20


こわす
1974年 27分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次 脚本・演出:定村武士 撮影:秋山泰宏・平野光徳
音楽:柳沢剛 解説:和田篤
人間の歴史は、作ることと壊すことのくり返しであったと言える。壊れるとはどんなことなのだろうか。ミクロからマクロの世界までを追いながらモこわすモという現象を探っていく。

定村武士【さだむら・たけし】
埼玉大学文理学科卒業後、1959年に学研入社。現在は(財)日本科学映像協会 常務理事。
主な作品:パンの科学(1965)黒い霧-スモッグに挑む-(1965)限りなき技術の歩み-ガラス-(1966)シミュレーター-新しい教育訓練-(1969)きる-切断のなぞをさぐる-(1971)海と太陽の島-おきなわ-(1972)こわす(1973)自動機械を考える-人間性回復のために-(1975)愛のライフライン 腎移植(1976)ロボットとともに(1983)奥の細道の世界(1984)海底に築く人工山脈-新しい漁場の創造-(1988)


くっつける−接着の革命−
1967年 27分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次 脚本・演出:桜井亮輔 撮影:寺山威
2つのものをくっつける方法には、のり、ニカワやウルシからネオンプレゴム、フェノール樹脂など化学が作り出した新しい物質の接着剤まである。その概要を探っていく。

桜井亮輔【さくらい・りょうすけ】
主な作品:くっつける-接着の革命-(1966)分子運動(1967)溶液(1967)固体・液体・気体(1968)もののもえかた-ろうそくのほのお-(1969)アトムの世紀(1970)


混ぜる−そこで何がおこるか−(※写真)
1968年 28分 カラー 16mm 制作:理研映画
プロデューサー:藤田幸雄 脚本・演出:桑野茂 撮影:岸寛身
混ぜるということ…私達の生活に密着した科学の世界、自然から現代化学の最前線にまで、この不思議な力は働いている。

桑野茂【くわの・しげる
1912年東京市四谷區生まれ。1935年京都帝国大学経済学部卒業。叔父・桑野桃華が経営する演芸通信社に入社。1937年同盟通信社ニュース映画部に所属、田中喜次監督の長編記録映画『新大陸』(1938)の助監督を務めた後監督に。1940年十字屋教育映画部に移籍後企業併合で日本映画社に合流。1942〜44年まで海軍報道班員として徴用される。戦後は「日本ニュース」を1号から250号まで製作。1950年解雇されフリーとなり、以後各社で多数の作品を演出。岩波映画初のTVシリーズ『たのしい科学』250本のうち170本に演出・脚本で参加し田原総一朗ら若手スタッフの育成に携わった。1977年死去。
主な作品:移動耕作班(1939)冬季漁業(1940)基地の建設(1942)大陸新戦場(1943)在支米空軍(1944)日本ニュース(1946-50)腰のまがる話-婦人と農業協同組合-(1949)谷間の歴史(1952)赤ちゃん日記(1953)北海道(1955)イラク・イラン探検の記録 メソポタミア(1957)たのしい科学(1957-62)コロイド(1965)地震予知への道-松代地震-(1967)混ぜる-そこで何がおこるか-(1968)集中豪雨(1969)山の気象-夏山篇-(1970)マグニチュード7.9-地震予知の科学-(1972)東京湾-その汚濁をめぐって-(1973)異常気象-大気の流れをめぐって-(1975)真空の世界(1976)地震予知-地下水と岩石-(1976)うずの世界(1976)


みがく
1978年 21分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次・石川茂樹 脚本・演出:建部賢太郎 撮影:平野光徳
トクサで竹をみがく。様々な砥石で日本刀を研ぐ。今日では精度の高いみがきの技術がいろいろな所で使われている。「みがく」ことがどんな大切な意味あいをもっているか探る。

建部賢太郎【たてべ・けんたろう】
主な作品:火山のつくる地形(1968)かげ(1971)かけがえのない地球-公害の科学-(1972)あしたを明るく(1973)脱!運動不足病(1975)砂漠と緑を結ぶ-イラク共和国全国通信網の記録-(1976)病院感染に挑む(1977)みがく(1978)森をつくる-エコロジー緑化-(1980)八幡平の四季-鹿角の自然と風物-(1982)森をつくる(1985)


上映協力◎科学技術映像ライブラリー/東京都立日比谷図書館