vol.6 Just Do It! 動詞映画まつり(1)

(1) 6月23日 (金) 19:30〜21:20
ぬれる
1969年 28分 カラー 16mm 制作:岩波映画製作所
プロデューサー・脚本:牧衷 演出:片野満 撮影:関晴夫
音楽:原田甫 解説:小松佐紀実 監修:佐々木恒孝(東京都立大教授)
私達の身辺には「濡れ」に関連する現象がたくさんあり、この現象に悩まされたり恩恵をこうむったりしている。墨、化粧品のオシロイ、濡れる現象を巧く利用したオフセット印刷などを観察していく。

片野満【かたの・みつる】
1934年東京府生まれ。小学四年で長野県諏訪市疎開日大芸術学部映画学科卒業後、1958年に岩波映画製作所入社。TVシリーズ『たのしい科学』で初監督。以後1989年の退社まで岩波映画で演出・プロデューサーを担当。「科学教育映画体系」シリーズなど科学作品に多く参加している。
主な作品:はきものの科学(1958)力と運動(1964)テレビ医学研究講座(1964)滑車と仕事量(1967)ぬれる(1968)機関車の引っ張る力はなにできまるか(1969)元素の結びつきやすさ-化合力-(1970)物質の構造-磁石の正体-(1971)新しい電話・電子交換機(1974)フィルムをつくる-フジカラーの誕生-(1977)岩石は語る-丹沢のおいたちを求めて-(1983)燃焼の科学(1985)諏訪のおんばしら-祭り・神と、人と、その風土-(1986)日本建築画像大系 設計へのコンピュータ利用の方法(1987)


すべる
1972年 27分 カラー 16mm 制作:東映教育映画部
プロデューサー:神英彦・佐藤有弘 脚本・演出:大島善助 撮影:川尾俊昭
すべる現象の利用は重要な役割を果たしているが、すべりを止める技術も大切になってくる。自動車のタイヤとスピード、路面との関係など、実験を通して理解させていく。

大島善助【おおしま・ぜんすけ】
1924年長野県更級郡八幡生まれ。東京外事専門学校卒業。山本薩夫関川秀雄らの助監督をつとめ、東映教育映画部で監督となり、ドキュメンタリーから児童劇映画まで多数の作品を演出。
主な作品:ある老人の記録(1960)村の老人学級(1961)ぼくも人間きみも人間(1963)海に生きる(1966)南氷洋捕鯨(1967)がんばれ源太(1969)馬と少年(1970)沖縄の母たち(1970)日本の印刷文化(1971)平安の四季(1973)日本の建築-歴史と風土-(1977)この道はいつかくるみち(1981)有明海の干潟漁(1989)舞うがごとく翔ぶがごとく-奥三河の花祭-(1992)津軽のイタコ(1993)


あらう
1980年 16分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次・石川茂樹 演出:北条美樹 脚本:定村武士
撮影:平野光徳 監修:砺波宏明(東京工大教授)
「あらう」という現象を、日常生活の中から産業分野に至るまで探る。「あらう」技術の進歩が人々のくらしの向上に大きく貢献していることを、特に省資源に役立っていることを理解してもらう。

北條美樹【ほうじょう・よしき】
東京大学教育学部卒業後、1960年岩波映画製作所入社。1977年「くりえいと2」に参加。
主な作品:ヤンマーの農業機械(1968)現代臨床医学体系(1972)クモ膜下出血の外科(1974)水を創る(1975)日中間海底ケーブル(1976)ふれあい(1977)脳卒中をさぐる(1979)鐵道を支える-技術と輸出-(1980)あらう(1980)顔-光と影の世界-(1983)本態性高血圧症の新しい治療(1985)原子力発電・仕組みと安全性(1989)


染める
1976年 30分 カラー 16mm 制作:東邦シネ・プロ
プロデューサー・脚本:鮫島亀祿 演出:市川雅啓 撮影:志賀葉一
染めるとは何か。そのしくみはどうなっているのか。そのために人間はどんな知恵で技術を考えたか。染料と繊維との関わりあいを実験や顕微鏡撮影によって追跡する。

市川雅啓【いちかわ・まさひろ】
東邦シネ・プロダクションで撮影・演出を担当。
主な作品:虹のある家-インテリアを創る-(1974)球(1975)染める(1975)カーペット誕生(1976)


上映協力◎科学技術映像ライブラリー/東京都立日比谷図書館