中村麟子さんが『科学映画と私』を刊行!

『科学映画と私〜ある女流映画監督の回想』
中村麟子・著 文芸社・刊 2008年2月発行

科学映画と私 ある女流映画監督の回想

科学映画と私 ある女流映画監督の回想

目次
・はじめに
・家族の思い出
 いちばん遠い記憶/父のこと・母のこと/兄たち・姉たち・妹たちのこと
・少女から大人へ
 のびのび過ごした小学校時代/広島に移り住んで/大人の世界を垣間見た女学校時代/自分の意思を貫いて就職/熱心に学んだ大学時代
・科学映画の監督として生きる
 流れのままに映像の世界へ/短いけれど過酷な助監督時代/受賞をきっかけに監督に/乏しい製作費を熱意でカバー/カメラマンはよき相棒/わかりやすく、そして芸術的に/盛んだった教育映画の製作/勉強になったPR映画/忘れられない撮影秘話/科学映画の衰退とともにフリーに/今、一人で生きる
・記憶に残る作品たち
 せんたく(1952)/真空の世界(1953)/はえ(1954)/谷間の学校(1956)/子どもたちの目(1957)小さな芽ばえ(1957)/文楽(1969)/よみがえる金色堂(1970)/地球と世界地図(1971)/五島列島の若者組(1986)/受賞作品リスト、その他

中村麟子【なかむら・りんこ】
1916年福岡県柳川市生まれ。日本女子大学国文学部を卒業後、東京文理大学付属教育相談部、少国民文化協会児童心理研究所勤務を経て1944年に日本映画社に入社。教育映画部で太田仁吉らに師事。1951年『しをひがり』を初演出。日映改組に伴い日映科学映画製作所創設に参加。『せんたく』(1952)『真空の世界』(1953)などの科学映画をはじめ、産業映画、芸術文化映画を多数演出する。1972年にフリーとなってからは共立映画社、記録映画社などで演出を続ける。
主な作品:しをひがり(1951)せんたく(1952)眞空の世界(1953)はえ(1954)磁気録音の話(1955)谷間の学校(1956)こどもたちの目(1957)小さな芽ばえ(1958)インダストリアル・デザイン(1959)スランプ-仕事の調子-(1960)アリナミン(1962)美しい素肌づくり(1963)リボタイド(1965)胃腸の働き(1966)更生スノータイヤ性能試験の記録(1967)明治の絵画(1968)文楽(1969)よみがえる金色堂(1970)地球と世界地図(1971)日本の書(1972)古都 奈良(1973)日本の家族計画(1975)心臓のつくりとはたらき-顕微鏡の使い方-(1976)パン工場で働く人(1978)日本の婦人像-男女平等を目指して-(1979)ゆうびんのしごとをするひと(1980)手紙の旅(1982)みんなでつくる明るいまち(1983)伝統に生きる工業 出雲和紙(1984)バスではたらく人(1985)五島列島の若者組(1986)さぎ草物語(1987)さかなやさん-うちのひとのかいもの-(1989)


関連サイト:「リンカーンの医者の犬〜日本最初の女流映画監督」
(上原隆/Webマガジン幻冬舎
http://webmagazine.gentosha.co.jp/ueharatakashi/vol81_ueharatakashi.html