vol.6 Just Do It! 動詞映画まつり(2)

katokutai2006-07-28

科学映画特捜隊 vol.6 2006年 夏
Just Do It! 動詞映画まつり
(2) 7月28日 (金) 19:30〜21:20


こわす
1974年 27分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次 脚本・演出:定村武士 撮影:秋山泰宏・平野光徳
音楽:柳沢剛 解説:和田篤
人間の歴史は、作ることと壊すことのくり返しであったと言える。壊れるとはどんなことなのだろうか。ミクロからマクロの世界までを追いながらモこわすモという現象を探っていく。

定村武士【さだむら・たけし】
埼玉大学文理学科卒業後、1959年に学研入社。現在は(財)日本科学映像協会 常務理事。
主な作品:パンの科学(1965)黒い霧-スモッグに挑む-(1965)限りなき技術の歩み-ガラス-(1966)シミュレーター-新しい教育訓練-(1969)きる-切断のなぞをさぐる-(1971)海と太陽の島-おきなわ-(1972)こわす(1973)自動機械を考える-人間性回復のために-(1975)愛のライフライン 腎移植(1976)ロボットとともに(1983)奥の細道の世界(1984)海底に築く人工山脈-新しい漁場の創造-(1988)


くっつける−接着の革命−
1967年 27分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次 脚本・演出:桜井亮輔 撮影:寺山威
2つのものをくっつける方法には、のり、ニカワやウルシからネオンプレゴム、フェノール樹脂など化学が作り出した新しい物質の接着剤まである。その概要を探っていく。

桜井亮輔【さくらい・りょうすけ】
主な作品:くっつける-接着の革命-(1966)分子運動(1967)溶液(1967)固体・液体・気体(1968)もののもえかた-ろうそくのほのお-(1969)アトムの世紀(1970)


混ぜる−そこで何がおこるか−(※写真)
1968年 28分 カラー 16mm 制作:理研映画
プロデューサー:藤田幸雄 脚本・演出:桑野茂 撮影:岸寛身
混ぜるということ…私達の生活に密着した科学の世界、自然から現代化学の最前線にまで、この不思議な力は働いている。

桑野茂【くわの・しげる
1912年東京市四谷區生まれ。1935年京都帝国大学経済学部卒業。叔父・桑野桃華が経営する演芸通信社に入社。1937年同盟通信社ニュース映画部に所属、田中喜次監督の長編記録映画『新大陸』(1938)の助監督を務めた後監督に。1940年十字屋教育映画部に移籍後企業併合で日本映画社に合流。1942〜44年まで海軍報道班員として徴用される。戦後は「日本ニュース」を1号から250号まで製作。1950年解雇されフリーとなり、以後各社で多数の作品を演出。岩波映画初のTVシリーズ『たのしい科学』250本のうち170本に演出・脚本で参加し田原総一朗ら若手スタッフの育成に携わった。1977年死去。
主な作品:移動耕作班(1939)冬季漁業(1940)基地の建設(1942)大陸新戦場(1943)在支米空軍(1944)日本ニュース(1946-50)腰のまがる話-婦人と農業協同組合-(1949)谷間の歴史(1952)赤ちゃん日記(1953)北海道(1955)イラク・イラン探検の記録 メソポタミア(1957)たのしい科学(1957-62)コロイド(1965)地震予知への道-松代地震-(1967)混ぜる-そこで何がおこるか-(1968)集中豪雨(1969)山の気象-夏山篇-(1970)マグニチュード7.9-地震予知の科学-(1972)東京湾-その汚濁をめぐって-(1973)異常気象-大気の流れをめぐって-(1975)真空の世界(1976)地震予知-地下水と岩石-(1976)うずの世界(1976)


みがく
1978年 21分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次・石川茂樹 脚本・演出:建部賢太郎 撮影:平野光徳
トクサで竹をみがく。様々な砥石で日本刀を研ぐ。今日では精度の高いみがきの技術がいろいろな所で使われている。「みがく」ことがどんな大切な意味あいをもっているか探る。

建部賢太郎【たてべ・けんたろう】
主な作品:火山のつくる地形(1968)かげ(1971)かけがえのない地球-公害の科学-(1972)あしたを明るく(1973)脱!運動不足病(1975)砂漠と緑を結ぶ-イラク共和国全国通信網の記録-(1976)病院感染に挑む(1977)みがく(1978)森をつくる-エコロジー緑化-(1980)八幡平の四季-鹿角の自然と風物-(1982)森をつくる(1985)


上映協力◎科学技術映像ライブラリー/東京都立日比谷図書館

vol.6 Just Do It! 動詞映画まつり(1)

(1) 6月23日 (金) 19:30〜21:20
ぬれる
1969年 28分 カラー 16mm 制作:岩波映画製作所
プロデューサー・脚本:牧衷 演出:片野満 撮影:関晴夫
音楽:原田甫 解説:小松佐紀実 監修:佐々木恒孝(東京都立大教授)
私達の身辺には「濡れ」に関連する現象がたくさんあり、この現象に悩まされたり恩恵をこうむったりしている。墨、化粧品のオシロイ、濡れる現象を巧く利用したオフセット印刷などを観察していく。

片野満【かたの・みつる】
1934年東京府生まれ。小学四年で長野県諏訪市疎開日大芸術学部映画学科卒業後、1958年に岩波映画製作所入社。TVシリーズ『たのしい科学』で初監督。以後1989年の退社まで岩波映画で演出・プロデューサーを担当。「科学教育映画体系」シリーズなど科学作品に多く参加している。
主な作品:はきものの科学(1958)力と運動(1964)テレビ医学研究講座(1964)滑車と仕事量(1967)ぬれる(1968)機関車の引っ張る力はなにできまるか(1969)元素の結びつきやすさ-化合力-(1970)物質の構造-磁石の正体-(1971)新しい電話・電子交換機(1974)フィルムをつくる-フジカラーの誕生-(1977)岩石は語る-丹沢のおいたちを求めて-(1983)燃焼の科学(1985)諏訪のおんばしら-祭り・神と、人と、その風土-(1986)日本建築画像大系 設計へのコンピュータ利用の方法(1987)


すべる
1972年 27分 カラー 16mm 制作:東映教育映画部
プロデューサー:神英彦・佐藤有弘 脚本・演出:大島善助 撮影:川尾俊昭
すべる現象の利用は重要な役割を果たしているが、すべりを止める技術も大切になってくる。自動車のタイヤとスピード、路面との関係など、実験を通して理解させていく。

大島善助【おおしま・ぜんすけ】
1924年長野県更級郡八幡生まれ。東京外事専門学校卒業。山本薩夫関川秀雄らの助監督をつとめ、東映教育映画部で監督となり、ドキュメンタリーから児童劇映画まで多数の作品を演出。
主な作品:ある老人の記録(1960)村の老人学級(1961)ぼくも人間きみも人間(1963)海に生きる(1966)南氷洋捕鯨(1967)がんばれ源太(1969)馬と少年(1970)沖縄の母たち(1970)日本の印刷文化(1971)平安の四季(1973)日本の建築-歴史と風土-(1977)この道はいつかくるみち(1981)有明海の干潟漁(1989)舞うがごとく翔ぶがごとく-奥三河の花祭-(1992)津軽のイタコ(1993)


あらう
1980年 16分 カラー 16mm 制作:学研映画
プロデューサー:原正次・石川茂樹 演出:北条美樹 脚本:定村武士
撮影:平野光徳 監修:砺波宏明(東京工大教授)
「あらう」という現象を、日常生活の中から産業分野に至るまで探る。「あらう」技術の進歩が人々のくらしの向上に大きく貢献していることを、特に省資源に役立っていることを理解してもらう。

北條美樹【ほうじょう・よしき】
東京大学教育学部卒業後、1960年岩波映画製作所入社。1977年「くりえいと2」に参加。
主な作品:ヤンマーの農業機械(1968)現代臨床医学体系(1972)クモ膜下出血の外科(1974)水を創る(1975)日中間海底ケーブル(1976)ふれあい(1977)脳卒中をさぐる(1979)鐵道を支える-技術と輸出-(1980)あらう(1980)顔-光と影の世界-(1983)本態性高血圧症の新しい治療(1985)原子力発電・仕組みと安全性(1989)


染める
1976年 30分 カラー 16mm 制作:東邦シネ・プロ
プロデューサー・脚本:鮫島亀祿 演出:市川雅啓 撮影:志賀葉一
染めるとは何か。そのしくみはどうなっているのか。そのために人間はどんな知恵で技術を考えたか。染料と繊維との関わりあいを実験や顕微鏡撮影によって追跡する。

市川雅啓【いちかわ・まさひろ】
東邦シネ・プロダクションで撮影・演出を担当。
主な作品:虹のある家-インテリアを創る-(1974)球(1975)染める(1975)カーペット誕生(1976)


上映協力◎科学技術映像ライブラリー/東京都立日比谷図書館

特集上映「百歳の映画作家 樋口源一郎」のお知らせ

katokutai2006-03-11

生誕百年記念特集上映
「百歳の映画作家 樋口源一郎〜生命(いのち)のスペクタクル」
2006年3月11日(土)〜19日(日) ※13日(月)休映
上映作品:真正粘菌の生活史(1997)
     きのこの世界(2001)
     樋口源一郎監督 トークinゆふいん2002(2005)
     生命の流れ 血液を探る(1967)
     菌と植物の共生(1999)
     女王蜂の神秘(1962)
     長崎の子(1949)
     野中兼山 流れる河は生きている(1987)
     弘法大師 空海(1988)
     たのしい科学 動物の口(1958)
     たのしい科学 磯の生物(1959)
     たのしい科学 プランクトンの話(1959)
     たのしい科学 植物の生長(1960)
     細胞性粘菌の生活史(1982)
参考上映:微生物と工業(1969)
     結晶をつくる(1971)
     東ドイツの旅(1975)
     街道に残る文化財(1974)
     雨に考える(1966)
     明日をきずく(1965)
     廣重 第一部・第二部(1955)
会場:neoneo坐
プログラム詳細 http://kinoko2006.exblog.jp/

vol.5 秋の昆虫映画採集

「昆虫映画採集」にご来場ありがとうございました。


次回は………2006年3月!!
3月14日に100歳のお誕生日をお迎えになる
科学映画の最長老・樋口源一郎監督の特集を
予定しております。
『女王蜂の神秘』(1962)『きのこの世界』(2001)など
60年にわたる映画作家活動を振り返り、
壮大な作品世界を再発見していく試みです。
詳細は近日発表予定です。ご期待ください。


科学映画特捜隊 vol.5 秋の昆虫映画採集

ロマン!スペクタクル!!そしてファンタジー!!!
ミクロな視点で描いたマクロな物語!
古今の昆虫映画の傑作6本を特集上映!


2005年11月6日(日)
16:00〜18:10 映画の時間
おとなもこどもも鑑賞無料!


16:00〜17:00 上映(前半)

『蚊』

−日本百科映画大系− 1954年/12分/16mm/白黒
制作:岩波映画製作所 プロデューサー:吉野馨治
演出・撮影:吉田六郎 脚本:小口八郎

【厄介な隣人を密着取材!観る方もカユい労作】

蚊や蝿の駆除が国民的課題だった頃、その対策にとどまらず、
昆虫としての生物学的な理解を深めていく作品。中谷宇吉郎
博士のもとに集まった岩波映画創立スタッフが「撮影のため
なら」と血を吸われるカユい労作。

吉田六郎【よしだ・ろくろう】
1919年秋田県平鹿郡十文字町生まれ。1943年日本映画社に入社、中谷宇吉郎北海道大学低温研究所に派遣され、霜の結晶を見事に映像化した『霜の花』(1948)などの特殊撮影技術で注目される。1949年中谷研究室(後の岩波映画)創立に参加し『蚊』(1954)『かえるの発生』(1955)など科学映画の傑作を発表。1959年フリーとなり『新昆虫記 蜂の生活』(1960)『海の生物誌』(1967)『あさがお』(1992)などを監督。1995年死去。

『モンシロチョウ』

1958年/17分/16mm/白黒 制作:学習研究社
監修:古川晴男(東京学芸大教授)
製作:古岡勝 企画:原正次 演出・構成:石川茂樹
撮影:清水ひろし 音楽:小沢幸四郎 解説:高橋和枝

大田区にモンシロチョウ団地出現?!】

子供たちにモンシロチョウの生態と正しい飼育観察法を紹介
する教材映画。「昆虫博士」の異名を持つ石川監督と学研
スタッフの様々な工夫に注目。圧巻は羽化を観察するために
サナギを並べた「モンシロチョウ団地」!

石川茂樹【いしかわ・しげき】
1955年6月に設立された学習研究社(学研)映画部の製作課長を務める。「昆虫博士」の異名をとるほどの知識を持ち、畑正憲ら学研映画の若手スタッフを育成した。1960年代から80年代まではプロデューサーとして膨大な作品に参加。
主な作品:こん虫の冬ごし(1957)メダカの観察(1957)モンシロチョウ(1958)カブト虫の研究(1958)あさりの観察(1959)かえるの世界(1959)ざりがにの生態(1960)特別天然記念物 尾瀬(1962)日本の国立公園 北海道の自然(1964)

『かいこ』

−自然観察映画大系(3)− 1964年/20分/16mm/カラー※
制作:科学映画研究所 指導:農林省蚕糸試験場
製作:吉田六郎 演出・脚本・撮影:土屋祥吾
撮影:砂川徹・吉田嗣郎 音楽:三木稔 解説:大沢嘉子
※上映プリントが褪色しております。予めご了承ください。

【我らがお蚕様、モスラの一生】

生糸のために人類が遥か昔から飼ってきた「かいこ」の生態
を徹底観察。マユから羽化するとすぐに交尾・産卵して一生
を終える「羽があっても飛べない蛾」の、数奇にして神秘的
な美しさに思わず引き込まれます。

土屋祥吾【つちや・しょうご】
カメラマン・監督・プロデューサー。東映教育映画部、科学映画製作所を経て1968年に東京文映を創立。
主な作品:ウキクサの観察(1961)ジカバチモドキの観察(1962)バラとこん虫(1963)かいこ(1964)植物の成長と運動(1965)ネズミ(1966)新昆虫記 蚊の生活(1966)新昆虫記 谷川にすむ虫(1967)離れ島のくらし(1970)ニューマットの秘密-金鳥電気蚊とり器-(1973)髪のいたみと手入れ-ヘアケアの科学-(1977)スキンケアの科学(1978)花と受粉(1979)冬をこすいきもの-さがしてみよう、みてみよう-(1983)魚のそだちかた-サケ-(1984)春の花と虫たち(1985)食べ物の消化(1987)心臓の運動と血液の流れ(1990)体のつくりと働き-食べる-(1991)土佐日記(1992)


(10分間休憩)


17:10〜18:10 上映(後半)

『草間の宇宙』

1999年/17分/DVD/カラー 制作:栗林自然科学写真研究所
製作・演出・撮影:栗林慧 音楽:富樫春生
出演:トノサマバッタオオカマキリ・クロオオアリ・
ナナホシテントウヤマトシジミ ほか

【「虫の目レンズ」で迷い込む、等身大のバグズ・ライフ

草間に住む昆虫たちの生活を、自作した直径8mmの「虫
の目レンズ」でとらえた、目からウロコの新型昆虫映画。
まるで自分が昆虫になった気がする不思議なアングルは、
スクリーンで見るとさらに迫力満点です!!

栗林慧【くりばやし・さとし】
1939年中国・瀋陽生まれ。陸上自衛隊、保険会社に勤務しながら写真を学び、1969年よりフリーの生物生態写真家として活動を始める。1979年、Nikon Salon写真展『源氏螢』で伊奈信男賞を受賞。2000年、『草間の宇宙』で第41回科学技術映像祭内閣総理大臣賞受賞。
著書・写真集:The MOMENT 自然の瞬間(日経サイエンス社/1991)栗林慧全仕事(学習研究社/2001)アリになったカメラマン(講談社/2002)ほたる-源氏螢全記録-(講談社/2003)ほか
ビデオ作品:草間の宇宙(1999)密林に幻の巨大クワガタを追う〜マレーシア 巨大昆虫の世界/栗林慧(2005)ほか

『ムシムシ海へ行く』

1974年/15分/16mm /カラー 制作:学習研究社
製作:原正次 企画:石川茂樹・森田義一
プロデューサー:神保まつえ 演出・構成:阿部行雄
構成助手:石川隆男 音楽:原正美 効果:石田誠
声の出演:テアトル・エコー
出演:クワガタ・カミキリムシ・キアゲハ・カラスアゲハ・
カブトムシ・カナブンほか

【賛否激突?昆虫版『子猫物語』!!】

まだ見ぬ大海を目指し丸太の舟に乗り込んだ6匹の虫たち。
カニやカエルと出会ったり、カマキリに襲われたりの大冒
険……生きた(?)虫たちを起用した劇構成は賛否分かれる
ところですが、頭のネジを何本か外してご覧ください!

阿部行雄【あべ・ゆきお】
学研映画局で記録映画、教育映画、人形アニメーション映画などの撮影を多数担当。
主な演出作品:ムシムシ海へ行く(1974)カマキリのおじぞうさま(1975)ねぼすけカエル(1975)

『自然界のつりあい−動物の数は何で決まるか−』

1972年/24分/16mm/カラー 制作:東映教育映画部
企画・構成:布村建 脚本・撮影:川崎龍彦
監修:伊藤嘉昭(農林省農業技術研究所)・
東京農工大学 アメリカシロヒトリ研究グループ

【壮絶!昆虫社会の生き残りスペクタクル】

アメリカシロヒトリの卵10,116個の何%が成虫になれるか
を克明に記録。孵化した幼虫たちに降りかかる数々の危機!
鳥に喰われ、ハエに寄生され、カビにたかられ…自然界の
巧妙なメカニズムを生き残るのは果たして何匹か?

布村建【ぬのむら・けん】
1936年東京市世田谷區生まれ。1959年東映に入社、教育映画部で脚本・プロデューサー・演出として多数の作品を発表。『自然界のつりあい-動物の数は何できまるか-』(1972)『火山の探求』(1980/小林一夫監督)などの科学映画から『花のき村と盗人たち』(1975/矢吹公郎監督)などのアニメーション映画、『春風の子どもたち』(1982/山下秀雄監督)『春らんまん結婚記』(1987/内藤誠監督)などの劇映画、さらには大和屋竺監督の『発見への旅だち』(1974)、原将人監督の『アンサンブルのよろこび』(1981)など異色のスタッフよる作品も数多く手掛けている。現在もフリーの企画・演出として活動中。


18:20〜20:20 トークの時間 in neo BAR
「秘伝!昆虫映画のつくりかた」
ゲスト:布村 建 氏(『自然界のつりあい』企画・構成)
参加費:ドリンク&おつまみ付 おとな2,000円/こども1,000円


会場:neoneo坐(スペースneo/30席)
千代田区神田小川町2-10-13御茶ノ水ビル1F
都営新宿線 小川町駅(千代田線 新御茶ノ水駅・丸の内線 淡路町駅
B5出口より徒歩1分
JR 御茶ノ水駅 聖橋口より徒歩5分


上映お問合せ:シミズ
TEL:080-5468-3251 E-mail: shimizu4310@bridge.ocn.ne.jp
neoneo坐ウェブサイト:
http://www.neoneoza.com/


上映協力:
栗林自然科学写真研究所 http://www5.ocn.ne.jp/~kuriken/
東京都立日比谷図書館 http://www.library.metro.tokyo.jp/13/

栗林慧全仕事―独創的カメラでとらえた驚異の自然

栗林慧全仕事―独創的カメラでとらえた驚異の自然

アリになったカメラマン 昆虫写真家・栗林慧

アリになったカメラマン 昆虫写真家・栗林慧

vol.4 宇宙映画大作戦 STAR MOVIE TREK

たくさんのご来場ありがとうございました!
次回<11月6日(日)開催予定>をお楽しみに!



敬礼するナカムラ隊員。
(背後の"困った図柄"のポスターは湯布院の渕野恵太氏特製!)



トーク終了後の皆さん。暗くてゴメンナサイ…。
中央で敬礼するオカダ隊員&ナカムラ隊員。



★科特隊からのメッセージ★
我々は科学映画特捜隊、略して「科特隊」である。その任務は地球の防衛……
ではなくて、日頃なかなか観られない科学映画の分野から面白い作品を探し出し、
秘密基地「neoneo坐」で上映することである。
4回目の出動は、宇宙へ飛び出すこととなった。ちょっと大きく出たが、
日本の宇宙開発50周年に免じて許していただきたい。
「えー科学映画あ?」などと言わず、我々と興奮を分かち合ってほしい。
一目観ればすぐに分かるだろう。優れた科学映画はエンタテインメントなのだ、と。
では日曜の昼下がり、神田小川町でお会いしましょう。


2005年7月31日(日)
17:00〜19:25 上映/おとなもこどもも鑑賞無料!


『ロケット開発のパイオニア
2002年/22分/カラー/ビデオ/
企画:NASDA 宇宙開発事業団/製作:日本宇宙フォーラム+メディアアトリエ

【最初は23cmのペンシルロケットだった】
宇宙開発に生涯を捧げた、ツィオルコフスキー(ロシア)・ゴダード(アメリカ)・
オーベルト(ルーマニア)・フォン=ブラウン(ドイツ)・コロリョフ(ソ連)・
そして糸川英夫。日本初の試験ロケット「ペンシルロケット」など、貴重な記録
フィルムを駆使しながら先駆者たちの偉業に迫る。フリッツ・ラング監督も
オーベルトのロケットを使って『月世界の女』を撮影しようとしていた!
(上映協力:JAXA 宇宙航空研究開発機構


『M-V 宇宙 (そら) へ』
1997年/48分/カラー/ビデオ版上映/
企画:ISAS 文部省宇宙科学研究所/製作:電通電通テック
脚本・演出:井上勤/撮影:滋沢雅人・鈴木完周・山崎賢次ほか

【科特隊・カトウ隊員も撮影スタッフ!最新鋭ロケットの記録】
1997年2月12日、鹿児島県内之浦の観測所から打ち上げられた大型ロケット
M-Vの開発工程と発射の様子をフォトジェニックに捉えた一大記録篇。
官能的な動きを見せるさまざまな内部装置、そして四方八方から撮影された
打ち上げの瞬間は祝祭的な歓びに満ちる。秋田県の実験場で行われた水平噴射
の燃焼実験もとんでもない迫力!
(上映協力:JAXA 宇宙航空研究本部)


『X線天文学への道』
1968年/21分/カラー/16mm上映/
企画:文部省/製作:岩波映画製作所/脚本:吉原順平/演出:矢部正男/
撮影:中山正昭/音楽:菊地雅春

【“すだれ”が謎の星をつかまえた!】
強いX線を出す天体を光学的に観測する新分野、X線天文学を解説した天文学映画
屈指の名作。1966年、東京天文台岡山観測所が、光の入射角を検知する「すだれ
コリメーター」を使ってさそり座X線の光学的同定に成功した。謎に包まれていた
X線星の正体が明らかになり、その後X線天文学は日本の「お家芸」とまで呼ばれ
ることになる。(上映協力:東京都立日比谷図書館


『マカリィ 大きな島の星の子たち』
2000年/39分/カラー/ビデオ版上映/
製作:U.N.Limited+星空上映実行委員会/演出:今泉文子/
撮影:西川 宏・田島正晴・太田耕介ほか/音楽:野田晴彦/語り手:イルカ

【厳寒のハワイ(!)にそびえる大望遠鏡】
近年の日本天文学界最大の話題、ハワイ島マウナケア山頂の大型赤外線望遠鏡
すばる望遠鏡」の建設記録で、本作『マカリィ』はそのこどもバージョン
(おとなバージョンは『未知への航海』)。「すばる」で働くスタッフと家族の
暮らしをこどもたちの視点から語る。ラスト、一晩の星の動きをあっという間
に体験できる、微速度撮影による満天の星空が圧巻!(上映協力:U.N.Limited)

19:30〜21:30 トークイベント「夏の科特隊まつりっ!」
ビールで乾杯後にスタートするトークイベント。1年間の捜査活動を振り返る
隊員座談会「プレイバック科特隊」、お宝映像披露、宇宙食の試食 (笑) などを
盛り込んだ真夏の夜のオフ会。シークレットゲストも登場!?
参加費:ドリンク&おつまみ付き おとな2,000円・こども1,000円


会場:neoneo坐(space neo)30席
千代田区神田小川町2-10-13 お茶ノ水ビル1F
都営新宿線 小川町駅 B5出口より徒歩1分
丸ノ内線 淡路町駅・千代田線 新御茶ノ水駅と連絡)
JR 御茶ノ水駅 聖橋口より徒歩5分

vol.3 春のどうぶつ大行進!

2005年4月3日(日)
13:00〜/16:30〜 2回上映


『こんこん鳥物語』
1949年/29分/白黒/ビデオ版上映/
製作:東宝教育映画/プロデューサー:湯原甫/監督・脚本:下村兼史/
撮影:村上喜久男/録音:空閑昌敏/音楽:柴田南雄

【執念! 野鳥映画に休息はない】
産んでも産んでも卵を奪われてしまう悲運の鳥、タマシギ(こんこん鳥)。
児童劇映画の形式を借りたやさしい語り口の中にも粘り強い観察ぶりが
うかがえる、“野鳥映画”の第一人者・下村兼史の叙情あふれる作品。
果たして助演賞は少年か?ヘビか?実はシオマネキか?


『もんしろちょう 行動の実験的観察』
1968年/27分/カラー/16mm上映/
製作:岩波映画製作所/指導:日高敏隆・小原嘉明/
演出・脚本:羽田澄子/プロデューサー・脚本:牧衷/
撮影:関晴夫・根岸栄・岡田久/録音:岡本光司/音楽:三木稔/解説:黒沢良

【赤はキライ・黄色が好き・紫はもっと好き】
チョウのオスはどうやってメスを見分ける?どうして菜の花畑に集まる?
動物行動学の考えを取り入れた羽田澄子監督のカラフルな秀作で、
四角い「造花」を並べた実験装置もおしゃれ&クール!しかし実際には、
スタッフのエネルギーのほとんどは青虫の飼育に費やされたという。


『オランウータンの知恵』
1960年/39分/白黒/ビデオ版上映/
製作:日本映画新社/演出:藤原智子・山口淳子/
撮影:白井茂・坂崎武彦/録音:木村勝巳/解説:望月衛ほか

多摩丘陵に真実のサル知恵を見た】
開園まもない多摩動物公園にやってきたオランウータンのジプシーさん。
彼女を待っていたのはニンゲンたちの意地悪な心理実験であった…。
いまも最前線で活躍中の藤原智子監督によるユーモラスなデビュー作。
途中、心理学者・望月センセイの痛快なナレーションがあなたを襲う!


14:50〜 トークイベント
『「オランウータンの知恵」のころ』
ゲスト:藤原智子監督

vol.2 冬を科学映画する!

2004年12月12日(日)
14:00〜15:30 上映


『霜の花』
1948年/20分/白黒/ビデオ版上映/
製作:日本映画社/企画:北大低温科学研究所/指導:中谷宇吉郎・花島政人/
撮影:吉野馨治・吉田六郎・小口禎三/音楽:伊福部昭/解説:徳川夢声

【ニッポン科学映画、氷点下から衝撃の復活!】
戦後日本の科学映画は、低温の世界から復活を告げた。のちに岩波映画
結成する名スタッフが、ガラス面の水蒸気にひたすら目を凝らして“窓の霜”
の解明に挑む。微速度撮影にみごとに寄り添う若き伊福部昭の神秘的な
メロディは、観る者を忘我の境地に誘うだろう。


『北方の霧』
1948年/15分/白黒/ビデオ版上映/
製作:日本映画社/企画:中央気象台/プロデューサー:吉野馨治/
演出・脚本:竹内信次/撮影:小口禎三

【哀愁の町に霧が降るのだ】
北海道東部に現れる“海霧”に迫った力作。気球上(!)から撮影したと
思われる、純白の霧がサーッと陸地を覆ってゆくショットが圧巻!
また、霧の容赦ない襲撃を人々の生活に結びつけた戦後調の解説も印象的。
よく見ると夏の映画ですが、冷気みなぎる作品なのでお許しを。


『たのしい科学 雪の結晶』
1958年/14分/白黒/16mm上映/
製作:岩波映画製作所/企画:八幡製鉄
プロデューサー:吉野馨治・渡貫敏男/演出:伊勢長之助/
脚本:花島政人/撮影:広川朝次郎

【雪は科学映画の永遠のアイドルである】
どれもこれもブローチにして身につけたい、雪の結晶のオンパレード。
六花形だけではなく、十二花形や柱状の結晶もキュート!
1950年の同名作品につづいて、岩波映画が雪の結晶の撮影に挑んだ
「たのしい科学」シリーズの一篇。人工雪発生装置もついに登場します。


『SNOW CRYSTALS』
1939年/13分/白黒/ビデオ版上映/
製作:東宝文化映画部/提供:日本郵船/指導:中谷宇吉郎
撮影:吉野馨治/撮影助手:小口禎三

【SNOW CRYSTALはHEAVENから送られたLETTERである】
昭和14年、“雪博士”中谷宇吉郎の研究を初めてシネマの眼がとらえた、
科学映画史の上でも記念碑的な一本。愛らしいアニメーションにも要注目。
英語ナレーション(無字幕)ですが、めったにない上映ですのでどうか
ご了承ください。


『科学するこころ 中谷宇吉郎の世界』
1995年/25分/カラー/ビデオ版上映/
製作:岩波映画製作所/企画:加賀市教育委員会
プロデューサー・撮影:関晴夫/演出・脚本:今泉文子/
撮影:星野欣一・田島正晴/ナレーター:井川比佐志

【「氷は金属である」と博士は言った】
石川県の「中谷宇吉郎 雪の科学館」のために製作された、中谷博士の伝記映像。
寺田寅彦の薫陶を受け、やがて北海道からアメリカへ、そしてグリーンランド
へと博士の研究は続く。押しつぶしても割れることなく、そのまま下にへこんで
しまう氷河の氷は、まさに驚きの被写体!


15:45〜 トークイベント
「科学映画の黎明期」
ゲスト;小口禎三氏(元・岩波映画製作所 会長)