vol.1 科学映画入門篇

2004年9月26日(日)
12:30〜/15:30〜 2回上映


『サイエンス グラフィティ 科学と映像の世界』
1984年/26分/カラー/ビデオ版上映/
製作:岩波映画製作所/企画:富士写真フイルム
演出・脚本:堀越慧/撮影:関晴夫
【科学映画の歴史を総まくり!】
そもそも映画と科学は仲良しだった。過去の傑作をたっぷり引用しながら
科学研究の発展をたどる富士フイルム創立50周年記念作品。名作『蝉の
一生』に始まり、顕微鏡の世界、高速度・微速度撮影、コンピュータとの
連動、と科学映画の手の内を一挙に明かしてしまう気前の良さ!


『女王蜂の神秘』
1962年/33分/カラー/ビデオ版上映/
製作:桜映画社/企画:中外製薬
演出・脚本:樋口源一郎/脚本:内木芳夫/撮影:小林一夫
音楽:間宮芳生

【ミツバチにプライバシーはない】
生物学者でもある巨匠・樋口監督と小林キャメラマンが、蜂たちの猛攻撃
を浴びながら、ミツバチの社会を徹底解明した生物学映画の真骨頂。生殖
の役割を終えたオス蜂が、メスたちに無理やり巣から追い出されるシーン
には、人間のオトコも思わず総泣きになるだろう。


『ミクロの世界 結核菌を追って』
1958年/30分/カラー/DVD版上映/
製作:東京シネマ/企画:中外製薬
演出:大沼鉄郎・杉山正美/脚本:吉見泰/撮影:小林米作/
編集:伊勢長之助/音楽:松平頼則

【死闘!結核菌vs白血球】
顕微鏡をのぞくと、そこはアクション映画だった…。たゆまず増殖する
結核菌と、菌をひたすら喰らう白血球との“仁義なき戦い”に不眠不休の
微速度撮影で迫ったのは、鉄人キャメラマン小林米作。名門・東京シネマ
お家芸、顕微鏡映画の手に汗握る傑作!


『潤滑油』
1960年/25分/カラー/DVD版上映/
製作:東京シネマ/企画:丸善石油
演出:竹内信次/脚本:吉見泰/撮影:小林米作/音楽:池野成

【めくるめく官能の科学映画】
製鉄所の圧延ロールやジェットエンジンなどを舞台に、摩擦とたたかう
潤滑油の機能を余すところなく描く。銀色に輝く機械を、光沢を帯びた
油がトローリと包み込んでゆくシーンは、まさに至福の映像。竹内監督
の端正な画面設計と池野成の壮大な音楽に支えられためくるめく映像美
の世界!


18:00〜 トークイベント
「だから科学映画はやめられない」
ゲスト:岡田一男氏(東京シネマ新社 代表)